チップ間隔可変ピペットによって、私たちの細胞培養ワークフローがどのように合理化されたか

· ユーザー証言

チップ間隔可変ピペットによって、私たちの細胞培養ワークフローがどのように合理化されたか

Maryland 大学メディカルスクールの解剖学科と神経学科では、モデル細胞システムを用いたアルツハイマー病およびパーキンソン病に関する研究を実施しており、特に神経細胞株および脳サンプルでの凝集体形成における特定の分泌シャペロンの役割に注目しています。Iris Lindberg教授は以下のように説明しています。「私たちの研究には、多くの細胞培養が関連しており、これには多くのピペッティングが必要となります。例えばさまざまなプレートフォーマット間のサンプル移動やプレートウエル内でのさまざまな容量の分注などです。」

時間と経費の節約

Iris 教授は以下のように続けてます。「ラボを稼働させる主要な費用は職員の人件費であることを実感しました。私たちはできるだけ96ウエルプレートを使用し、手作業時間を低減する試行をする中で、VOYAGER チップ間隔可変ピペットが極めて有用であることが分かりました。以前には、フォーマットが異なる実験容器間のサンプルトランスファーにシングルチャンネルピペットを使用していましたが、骨の折れる煩雑な作業でした。市販されているいくつかのピペットの選択肢にも注目し、VOYAGER以外のすべてのシステムでは、手動でレバーを動かし、チップ間隔を変えるにはダイヤル操作が必要であるため、細胞のプレートを取り扱っているときには不便であることが判りました。私たちは VOYAGERを選択しましたが、その理由は電動により片手でチップ間隔を調整できるからです。幅広い用途があることは素晴らしいことで、ゲルローディング、同じチップからの連続分注または多様なプレートフォーマット間のトランスファーなどができ、必要に応じてさまざまなチップ間隔が調整できます。これらはカスタム化したゲル間隔にも適用でき、チップ間隔を迅速に広げたり狭めたりできるのは本当に便利です。」

ボタンを押すだけ

マルチチャンネルVOYAGER ピペットは、ボタンを押すだけでチップ間隔を 4.5 mm~33 mm まで変えることができ、複数のサンプルを同時に瞬時のうちにトランスファーすることができます。これにより移動ステップの数を低減することができ、ピペッティングエラーや反復運動過多損傷を防止する助けをします。Iris 教授は以下のように続けています。「私たちは、付着性真核細胞が安定的にトランスフェクトした個々のクローンを、10 cm プレートからアガロースオーバーレイを介して直接的に48ウエルプレート中に迅速にピッキングする方法を実施しています。VOYAGER は次にこの細胞プレートに培地供給するのに使用され、同様に培地を96ウエルプレートに移して高発現クローンをスクリーニングします。私たちは13 mm間隔を使用し、調整済(無血清)培地を48ウエルプレートから取り出し、その後 9 mm 間隔に変更して各オリジナルウエルの2つの複製を96ウエルスクリーニングプレート中に、ELISAまたはドットブロット発現スクリーニング用に分注します。」

「 VOYAGERに非常に満足しており、すでに数年間使用していますが、極めて堅牢です。誰もが好んで使用し、多用されています。VOYAGERはユーザーフレンドリーであり、間違いなくラボでの私のお気に入りの一つです。」と Iris教授は結論付けました。

VOYAGER multichannel pipette adjusting its tip spacing for 384- and 96 well plates.

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