学術界から産業界へ:PIPETBOY proを使用して結核診断のワークフローに取り組む

· ユーザー証言

学術界から産業界へ:PIPETBOY proを使用して結核診断のワークフローに取り組む

 

Antrum Biotech社はGroote Schuur病院を拠点として、科学研究を臨床現場の即時診断検査に結実させることを目指す、ケープタウン大学内の小規模なスタートアップ企業です。同社は呼吸器疾患と感染性疾患に特化しており、蔓延している致死性の高いタイプの結核である肺外TB(EPTB)に対する新しいアッセイを最近開発しました。Antrum Biotech社の実験研究者であるロビン・マッテイ氏は、このイノベーションの背後にある動機について次のように説明してくれました。「Antrum Biotech社は、疾病負荷の高い国で容易かつ実用的に使用できるニッチ分野の診断検査の開発に重点を置いています。EPTBに対する最新の診断検査であるIRISA-TB™アッセイを開発している最中に、私たちは現在のTB検査方法に足りない点を認識し、治療までの時間を短縮できる迅速かつ正確で、さらに使いやすいイムノアッセイを作成しました。TB検査におけるこの新たな進歩は、患者さんの命を救い、TBの蔓延を抑制するのに役立っています。このようにして当社は、世界保健機関(WHO)がこの重度の呼吸器疾患の発生率と関連死亡者数を2030年までに減少させるために策定した計画「世界結核終息戦略」に貢献しています。」

医療イノベーションへの道を拓く

医療製品は市場に出るまで長期にわたり困難なプロセスを要することがあるため、Antrum Biotech社の研究者たちは、ワークフローを効率化する方法を常に探しています。彼らが最近、PIPETBOY proピペットコントローラーを入手したところ、この装置の精度および信頼性の高いピペット機能により、実験室内で行われるリキッドハンドリング作業の速度と正確さが一変しました。ロビン氏は次のように続けています。「新たな診断ツールの商品化は時間を要する複雑な作業になることがあります。Antrum Biotech社では、製品開発プロセスの加速を目指していますが、そのための1つの方法は、新しい製品に投資してスループットを向上させることです。PIPETBOY proは多用途、高効率、高信頼性のピペットエイドで、私たちの研究室で欠かせないものとなっており、当社の研究プロジェクトでサンプル、バッファー、溶液を扱う際の正確性が格段に向上したと同時に、貴重な時間を節約することもできました。」

Tackling TB diagnostic workflows with the PIPETBOY pro

精度と生産性に関する複数のメリット

INTEGRAピペットコントローラーに投資する前は、研究室の研究者たちは手動のセロロジカルピペットを使用して1日最大70個のサンプルを処理していました。PIPETBOY proによって、チームは液体量を高い精度でコントロールできるようになるほか、人間工学に基づいた軽量デザインのおかげで疲労も少なくなります。ロビン氏は、この装置の多数の有益な機能について次のように説明しました。「PIPETBOY proは軽量で安定しているうえ制御も簡単なので、この装置を使用すると液体を速く効果的に移動させることができます。効率は、特に一定時間内に液体窒素中に戻す必要のあるデリケートな生体サンプルを扱う際に非常に重要です。独自のLEDライト機能も、特に薄暗い空間で正確な量の液体を吸引・吐出しようとする場合に役立ちます。」

「PIPETBOY proの特徴でもう1つ私たちが評価しているのは、様々な色がある点です」と彼は付け加えます。「当社が成長し、扱うサンプルの数が増えるにつれて、ワークフローの様々な側面に複数のピペットコントローラーを導入することを目指すようになるでしょう。ピペットエイドを色分けできる、すなわち、タスクごとや実験室の作業場ごとに特定の色の装置を割り当てることができるというのは、機器の管理や汚染を回避する上で役立ちます。」

疾病診断における継続的発展

Antrum Biotech社は、より多くのピペットコントローラーに投資するのと並行して、革新的な診断ソリューションを開発する能力とスループットを向上させるため、研究室の新しいイノベーションを模索していく予定です。「私たちはPIPETBOY proを、運用の最適化や優れた成果を目指している研究室に強くお勧めします。私たちは、このピペットエイドの品質と、INTEGRAの現地サプライパートナーであるLabotec社が提供する優れた顧客サービスに、非常に感銘を受けています。今後、視野を広げ、ワークフローの自動化に投資していくにつれ、この関係と当社の製品リストの構築は続いていくと確信しています。将来、他の研究者や組織と協力して、TBのような疾患を管理する方法に長期的な影響を与える診断ツールを開発する上で、この種の絶え間ないイノベーションは非常に重要になります」とロビン氏は締めくくりました。