VOYAGERチップ間隔可変ピペットを活用した次世代科学者の育成

· ユーザー証言

VOYAGERチップ間隔可変ピペットを活用した次世代科学者の育成

次世代を見据える次世代を見据える

Edvotekは1987年に設立された、米国の大手バイオテクノロジー教育支援企業であり、これらの高度なテクノロジーサイエンスを授業に取り入れることに力を注いでいます。Edvotekの製造担当副社長であるトーマス・シンカー(Thomas Cynkar)氏は次のように説明しています。「もし教員が、最新の科学的発見について子どもたちに教えるのに必要な機器やキットを利用できなければ、科学の道を志す子どもたちの教育に悪影響を与えかねません。Edvotekはこの問題に対処するために設立され、高校、大学および中学校向けのバイオテクノロジー製品を開発したまさに最初の企業でした。 私たちは、DNAテクノロジー、タンパク質、酵素、抗体など、通常は教員が利用できないさまざまな製品や、トレーニング専用に設計されたラボ機器を開発し、次世代の科学者の意欲を高めるお手伝いをしています。」

精密なピペッティングツール

トーマス氏は続けます。「私の部署では、これら教育用キットの製造、キットの構成要素である化学的・生物学的材料の調達、および各実験に必要なさまざまな試薬の分注を担当しています。創業者はガレージで事業を立ち上げましたが、当初は1本の手動ピペットを使って、さまざま材料を異なる容量でチューブに分注していました。会社は成長し始めて、それから長年にわたってさまざまなピペットを用いて実験しましたが、常にピペットは壊れやすく、ひどい分注ミスを引き起こしがちでした。ピペッティングの精度は最も重要です。私たちは、お客様からの前向きなご意見を大切なものとして取り入れていますので、当社の製品が確実に最高の製品であることを望んでいます。」

「INTEGRAのピペットを初めて知ったのは、ワシントンDCで開催されたオートメーション会議に参加したときでした。ブースに行き、さまざまなピペットを見て、これは当社のビジネスに役立つのではないかと考えました。2017年に初めてVOYAGERチップ間隔可変ピペットを購入しましたが、試薬の分注スピードや精度が別世界のようにそれまでとは大きく違うことにすぐに気づきました。ピペットがワークフローにもたらした効果にたいへん満足しましたので、最終的には少容量のアプリケーション用に2台目のVOYAGERを購入しました。この2台のピペットで5~1250 µlという広い範囲の容量をカバーできるので、私たちのさまざまな試薬キットを分注できます。VOYAGERピペットは、社内の生産ワークフローに革命をもたらし、今では私たちは大変頼りにしています。」

Edvotek employee using the VOYAGER adjustable tip spacing pipette
Photo courtesy of Edvotek

より速く、より正確なワークフローを実現

VOYAGERのようなチップ間隔の調整ができるマルチチャンネルピペットを使用することで、ピペッティングプロセス全体がより速く、より正確になり、スループットが飛躍的に向上します。トーマス氏は続けます。「ラック内の様々な間隔の多数のチューブを処理することが、非常に簡単になりました。これは従来のシングルチャネルや固定スペースのマルチチャネルピペットでは、不可能だったことです。私たちはピペッティングの性能には自信を持っており、当社のキットの製造品質の維持に貢献しています。チューブへの充填は2倍以上の速さでできるようになり、おそらくは以前の3~4倍もの速さでも可能でしょう。これは驚くべきことです。」

「このピペットで一番に気に入っているのは、チップ間隔を自動的に変えられる柔軟性です。それも、片手でできるのです。特に私たちは非常に多くの種類の試薬キットを扱っているため、さまざまな間隔で異なるフォーマットのチューブに容易に充填ができることで、大いに助かっています。コンセプトはそのようにシンプルですが、効果的に行うための適切なツールがあることで、私たちの仕事に大きな違いが生まれるのです。ピペットのプログラム作成は非常に簡単で、驚くほど使いやすく、また、私たちが使用しているGripTipsは便利で信頼性が高いものです。これらは、今ではかけがえのない存在です。」

 

VOYAGER Electronic Tip Spacer Pipette

成長をサポートする

VOYAGERピペットは、Edvotekが企業として成長していく過程で、増加するワークロードをサポートしています。トーマス氏は次のように説明しています。「当社のキットの人気が高まるにつれて、1週間にようやく数百のサンプルをピペッティングしていたのが、数千本のチューブを処理するまでになりました。約10~12 μl程度の少量をシングルチャンネルピペットで数千本のチューブにピペッティングする際に、1本見落としたりミスをしたりする可能性があります。このように容量が小さいと見づらいことがあるために、当社のお客様が生徒との実験中にうっかりチューブを空のまま終わらせてしまう、ということをなくしたいのです!そこで、INTEGRAのVOYAGERピペットと試薬リザーバーを組み合わせて使用することで、確実に各列に分注できるので、チューブの見落としをしないことが保証されます。INTEGRAのスタッフには、たいへんお世話になり、私たちの仕事を大いに支えてもらっています。ピペットに関する技術的な問題は生じておりませんが、販売サービス、カスタマーサービス担当チームとのやり取りはすばらしいものでした。彼らと一緒に仕事ができて光栄です」とトーマス氏は締めくくりました。

Access tube racks