分割試薬リザーバーの見直し

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分割試薬リザーバーの見直し

プラスチック廃棄物の削減

ほとんどのリザーバーのベースはリザーバーと一体になっています。これはつまり、使い終わるとすべてが廃棄され、不要なプラスチック廃棄物が多くなることを意味します。当社は、多様なリザーバーインサートに対応した、丈夫で再使用が可能なベースを開発することにより、お客様のプラスチック廃棄物を削減すると同時に、費用の節約を支援します。

Reusable divided reservoir base

デッドボリュームの最小化

次に、当社はデッドボリュームに注目しました。これは、特にPCRマスターミックスのような高価な試薬を使用している場合には、深刻な問題となります。他の試薬用リザーバーの多くが、デッドボリュームを最小限に抑えるために底面がV字形状です。しかし、実際には、マルチチャンネルピペットのチップの1つが空気を吸引し始めるとすぐに、他のチップ内に残留した液体は無駄なデッドボリュームとなります。この長年にわたる問題に対する解決策として、当社は、SureFlo™アンチシーリングアレイと独自の表面処理という2つの革新的技術を組み合わせたリザーバーを開発しました。

SureFloはシンプルですが強力な原理で動作します。底面にデザインされた一連の微少な溝により、ピペットチップがリザーバーの底面に触っても流路を閉ざしたり真空を生み出すことなく、試薬液をスムーズに吸入・排出することができます。さらに、液体が表面張力により液滴を作るのを防ぐ不活性でかつ親水性のある表面処理によって機能が強化され、市場において最も少ないデッドボリュームを実現したリザーバーを提供できるようになりました。

Divided reagent reservoir in combination with VOYAGER 8-channel adjustable tip spacing pipette

すべての利点を持つ分割試薬リザーバー

新たに発売するこの分割試薬リザーバーは、25 mlの試薬漕の底部に5 mlと10 mlの二つのコンパートメントを持ち、25 ml用の再使用可能なベースにぴったりフィットし、容量目盛りの表示が見やすく正確な充填ができます。

当社による早期試験では、当社の製品の内で最も少ないデッドボリューム、すなわち5 ml試薬漕側で3 µl以下を達成できることがわかり、驚くべき結果となりました。この新しい製品はEVOLVEマニュアルピペット、VIAFLO電動ピペット、およびチップ間隔可変VOYAGER電動ピペット等、INTEGRAピペットファミリーの機能を完全に拡充するものです。8チャンネルVOYAGERピペットは、5 ml試薬漕から吸引し、96または384ウェルプレートに分注するための理想的な製品の一つです。他のリザーバーファミリー製品と同様に、各リザーバーのコーナーには成型による注ぎ口が備えられ、未使用の試薬を元の容器に簡単に戻すことができます。

リザーバーにはポリスチレン製とポリプロピレン製が用意されており、用途に合わせて幅広い化学物質との耐薬品性を提供します。

8 channel VOYAGER tip spacing pipette in combination with divided reservoir

さあ、今すぐ試てみませんか

これらすべてのメリットを備えた本製品はとても高価なのではないかとお考えかもしれませんが、当社は喜んで、この分割リザーバーを真に競争力のある価格で提供いたします。

試薬のデッドボリュームのコストならびに、実際に試薬やプラスチックの廃棄にかかるコストを考慮すると、当社のリザーバーを試してみるべきだという提案に納得いただけるのではないでしょうか。