ASSIST PLUSは抗生物質耐性対策を支援します

· ユーザー証言

ASSIST PLUSは抗生物質耐性対策を支援します

抗生物質耐性は、世界中の医療従事者にとって大きな問題となっています。サウスミード病院のPK/PDラボでは、ASSIST PLUSピペッティングロボットVOYAGERチップ間隔可変ピペットを使用し、臨床試験に進む可能性のある実験化合物を評価し、グラム陰性菌の耐性菌株に対する活性を評価して最小発育阻止濃度(MIC)を決定しています。毎月何千件もの検査を行うGNA NOWチームは、面倒で時間がかかりエラーが発生しやすい手動プロセスの負担を軽減するために、ASSIST PLUS上でプロトコルを自動化しています。上級研究員のAdrianna Olejniczak氏は次のように説明しています。「グラム陰性菌は、抗生物質耐性を高める原因の一つとして大きな問題となっており、世界中で毎年多くの死者を出し、医療制度に大きな財政負担をかけています。GNA NOWプロジェクトは、耐性機構に打ち勝つ新規化合物の発見に焦点を当てています。このプロジェクトには、臨床および前臨床試験の分野で異なる専門性を持つ欧州中のチームが参加しており、全チームおよび医薬品開発を行っている製薬会社と協力し、結果を共有しています。このプロジェクトの一環として私たちは、微量培養液希釈液と抗生物質の候補のMIC試験を行っています。」

自動化は救世主

有望な新化合物が発見されると、それぞれの類似体の長所と短所を特定するために広い範囲で試験を行い、有益な特性を強化するために精製します。同氏は次のように続けます。「現在50以上の菌株に取り組んでいますが、500もの菌株に対応することができます。それは月に何千件ものMIC試験を処理することです。これを手動で行うにはどれだけ手間と時間がかかるか想像していただけると思いますが、私たちは今まで、何時間も何時間もピペッティングを行っていました。」

Adrianna in the lab
Photo courtesy of GNA NOW and Southmead Hospital, Bristol

研究室では試験の質の向上と、月に約4,000件の試験を手動でピペッティングする負担を軽減するために、他の作業方法を検討し始めました。自動化は明らかな答えでした。「私たちは、ASSIST PLUSとVOYAGERチップ間隔可変ピペットを見つけました。そしてその組み合わせは、私たちの救世主となってくれました。GripTipピペットチップは革新的で、チップがピペットから落下することが決してありません。」と同氏は言います。「当初は、ASSIST PLUSと8チャンネルVOYAGERを使用していましたが、その後12チャンネルのタイプを2台購入したことで、スループットをさらに向上させることができました。12チャンネルVOYAGERのピペッティングプログラムを最適化することで操作時間がさらに短縮し、システムの可能性を最大限に活用し、迅速かつ効率的にワークフローを行うことができるようになりました。現在は、ワークフローをより一層加速させるために、ASSIST PLUSをもう一台導入することを検討しています。」

簡単で、柔軟性の高いピペット

「現在、ASSIST PLUSとVOYAGERピペットを使用し、96ウェルプレートでMIC試験を実施しています。特定量の抗生物質含有培養液をプレートに分注し、次に細菌培養液を接種した液体培地を加えます。ASSIST PLUSではさまざまな種類の試薬や細胞培養リザーバーを使用することが可能で、温度に敏感な培地を使用する場合はヒーティングブロックも使用できます。また、準備するプレートが1枚しかない場合には、VOYAGERをASSIST PLUSから取り外し、単に電動ピペットとして手動で使用することも可能です。」

ASSIST PLUS pipetting robot using the VOYAGER adjustable tip spacing pipette to aspirate liquid from Eppendorf tubes.

プログラミングにより作業が簡単に

GNA NOWチームは、ASSIST PLUSのピペッティングワークフローを簡単にプログラミングするためにVIALABソフトウェアを使用しています。同氏は次のように説明しています。「ピペッティングプログラムは大変ユーザーフレンドリーで、ニーズの変化に合わせて簡単に調整できます。VIALABでは、リザーバー、マイクロプレート、ピペットなどプロトコルに必要な個々のコンポーネントをすべて選択し、必要な量とタイミングでワークフローを段階的にプログラムできます。プログラムが完了したら、実際に使用する前に、シミュレーション機能でプログラミングエラーがないことを確認できます。新しいプログラムのセットアップは数分で完了し、あとはASSIST PLUSにVOYAGERをセットし実行するだけです。プログラムを簡単にカスタマイズできることは大きな利点であり、誰でも使用することができます。」

再現性の向上、エラーの減少、負担の軽減

自動化はAdrianna Olejniczak氏と同氏のチームに大きな利益をもたらしています。「ASSIST PLUSを使用すれば、試験を設定してその場を離れることができます。長時間ピペッティング作業に集中する必要もなく、再現性は手動ピペッティングよりも大幅に向上しています。以前は、類似体のバッチごとに50枚のプレートを手動ピペッティングする必要があり、目が非常に疲れて、ミスが生じやすい作業環境でした。ASSIST PLUSが来てからこのようなことは起こりません。特に新しいスタッフに、このプロジェクトで必要な精度、正確性、安定性を手動で達成するために、多くのトレーニングが必要でしたが、自動化が実現してとても助かっています。ピペッティングロボットを使うことでヒューマンエラーを心配する必要もなく、ボタンを押すだけでピペッティングが開始できます。また、ユーザー間のばらつきが完全に排除され、すべてがより一貫したものとなりました。このようなダイナミックなプロジェクトでは厳しい納期に追われることになりますが、これは大きな利点となります。自動化は手動ピペッティングの比ではありません。」と同氏は語っています。