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MAGモジュール用の新製品「ディープウェルプレートアダプター」で大容量の磁気ビーズワークフローを可能にする
磁気ビーズワークフローは、カラムベースのアプローチよりもスループットと処理量の拡張性が優れているため、多くの研究者が選択する手法となっています。磁気ビーズプロトコルを手作業で行う場合、とても時間がかかり、多くのピペットの作業ステップを繰り返し踏まなければならないうえ、熟練した操作技術が求められます。一方で、磁気ビーズアプリケーションの大きな利点は、リキッドハンドリング装置を用いて自動化できることであり、そうすることで、スループットと一貫性を同時に向上させることが可能です。
当社のピペットソリューションで効率的な磁気ビーズワークフローを達成する
当社のASSIST PLUS分注ロボットは、最近発売されたMAG/HEATMAGモジュールと組み合わせることで、完全に自動化された磁気ビーズワークフローをサポートします。これらのモジュールは、プレートを交換するのではなく、磁気プレートを動かす方法でビーズとの結合や分離を行うことで、コンパクトな自動化を実現しています。また、VIAFLO 96/VIAFLO 384電動プレート分注機や、MINI 96ポータブル電動ピペットとも互換性があり、より高スループットなワークフローを達成します。MAGモジュールの磁気プレートは、お客様のニーズに合わせてさまざまな種類の実験容器に対応するよう、簡単かつ素早く交換できるようになっています。この度、既存の1.5 mLチューブ用アダプターや、96ウェルおよび384ウェルPCR用アダプターに、2.2 mLディープウェルプレート用アダプターが仲間入りし、発売が開始されました。
より大容量のビーズ処理を可能にする新たなディープウェルプレートアダプター
磁気ビーズワークフローのメリットであるスループットや処理量の拡張性を活かせるよう、当社は、MAGモジュール用のディープウェルプレートアダプターと磁気プレートを新たに開発しました。これらは、当社の2.2 mLディープウェルプレートに適合するよう設計されています。このプレートには、底が特徴的なV字型になった96スクウェアウェルが備わっており、処理量を最大化すると同時にデッドボリュームを最小限に抑えます。これにより、最大2.2 mLの容量において、並列の96サンプルから効率的にビーズを回収できます。当社の高品質な滅菌プレートは、試薬とサンプルの完全性を維持するため、DNaseフリーおよびRNaseフリーの環境で純粋なポリプロピレンを使って作られています。また、ウェルの縁が高くなっているため、安全で信頼性の高いプレートシーリングが可能です。さらに、プレートのスタッキングが安定しているため、プレートの取り扱いと保管が便利で、時間とスペースをさらに節約できます。
完璧な適合性を備えたMAGモジュールとディープウェルプレートのおかげで、1サンプルから96サンプルの範囲で、より大量のビーズを処理できます。さらに、ASSIST PLUSと組み合わせることで、ディープウェルプレートでの磁気ビーズワークフローを完全に自動化することが可能です。また、当社の96チャンネル分注機のVIAFLO 96、VIAFLO 384、あるいはMINI 96と併用することで、手作業の時間をそれほどかけることなく、信頼性と費用対効果の高いハイスループットなワークフローが実現し、人的ミスを最小限に抑えながら、実験室の生産性を高め、より一貫した結果を得ることができます。
加熱、冷却、振とうの柔軟性も追加
当社ではまた、加熱・冷却・振とうモジュールで当社のディープウェルプレートをシームレスに使えるよう、理想的なディープウェルプレートアダプターを開発しました。COLDPLATEモジュールは、0~99°Cの幅広い温度範囲で正確かつ均一な温度制御を提供する一方、BIOSHAKE 3000-Tは室温から99°Cまでの温度範囲で、静かで効率的な振とうと加熱機能の両方を実行します。このように、互換性のある標準化されたディープウェルプレートアダプターとディープウェルプレートを組み合わせる素晴らしい方法により、さまざまなタイプのワークフローにおいて、最大96サンプル、2.2 mLまでの加熱・冷却・振とうステップを自動化することが可能です。