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世界的な課題に直面する中でのINTEGRA Biosciencesの拡大とイノベーション
新しいハイテク生産施設が稼働
新しいINTEGRAキャンパスは、スイスで最も近代的で革新的なハイテク産業生産施設の1つです。将来的には、この高度に自動化された新しい生産ラインでピペットチップを生産し、ツィツァースから世界中に向けて輸出する予定です。生産ラインを追加することで、今後数年間で生産量を増大させることを目指しています。また、創造的で多機能な新しいワークスペースや、スタッフ向けレストラン「La Pipetta」を開設し、従業員のウェルビーイングにも配慮しています。
供給上の制約やパンデミックなどの課題があったにもかかわらず、クールを本拠とする建築事務所Fanzun AGとのパートナーシップのおかげで、予定通りわずか2年の建設期間で、予算内でキャンパスが完成しました。
当社は、最先端の射出成形能力と完全自動化された高層倉庫などを目玉とする当社初の近代的な生産施設の使用を、計画通り昨年末に開始しました。
「当社の構想は、グラウビュンデン州で世界のお客様に向けて、価格競争力のあるピペットチップを大規模に生産することでした。それに成功したことは、当社にとって重要な節目であると確信しています」と、INTEGRAのCTO兼マーケティング・イノベーション担当シニアバイスプレジデントであるAlex Studerは説明しました。
生産のエネルギー効率を可能な限り高めるため、必要なエネルギーの大部分を、大規模な太陽光発電システムで生み出しています。また、再生可能資源からもエネルギーを得ています。このような増設体制により、今後数年間のキャパシティの増加に対応することが可能になり、追加の拡張計画もすでに進行しています。
INTEGRAはトップ・エンプロイヤーであり続けます
2023年の売上高は1億5,700万スイスフランとなり、好業績だった前年と比べて減少しました。前年はパンデミックによる需要増加の影響が続いていたことがその理由です。それにもかかわらず、売上高はパンデミック前の2倍を上回っており、良好で持続可能な成長が示されています。
2023年12月31日時点で、全世界の従業員数は合計573名に増大しました。現在ツィツァースには234名の従業員がおり、そのうち約30名は、ハイテク分野を主体とした新規雇用の増員分となっています。
「熟練労働者が不足しているにもかかわらず、優秀な従業員を獲得してチームを拡大できたことをうれしく思います」と、グローバル人事責任者であるAzra Wiesnerは話しました。「業界全体で熟練労働者が不足していることに対処するため、当社は様々な分野で実習生15名に訓練を施すとともに、常に募集職種を追加しています。」
市場プレゼンスの強化
当社は2023年3月にMiroculus社の買収を完了しました。Miroculus社は、ゲノム研究の効率とアクセス性を高めることを目的とした、次世代シーケンシング向けサンプル調製の自動化ソリューションの開発に特化した、カリフォルニアを本拠とする企業です。
この戦略的買収は、INTEGRAの長期構想を明確に示すとともにそれを強化し、世界のバイオテクノロジー市場における当社のプレゼンスを強固にするものです。世界的な課題に直面する中でも、当社は明るい将来展望を維持しています。刺激的な研究の取り組みは、とりわけ当社の製品のような革新的で特殊な研究室ソリューションに多くの機会を提供し続けています。
アイルランド、スウェーデン、およびデンマークについては、すべて2023年に当社の直接販売ネットワークへの統合が成功し、今年はさらに4つの市場に参入し、製品のラインアップをさらに拡張する予定です。
グラウビュンデンへの強固なコミットメント
「当社の生産の一部を米国からスイスに移転させるオンショアリングは、競争力のある生産拠点としてのスイス、特に革新的なビジネス地域としてのグラウビュンデンに対する当社のコミットメントを示しています」と、INTEGRAのCEOであるUrs Hartmannは話しました。「これによってスイスの地元経済が強化され、魅力的な雇用が創出されます。」
Hartmannは次のようにまとめました:「全体として2023年は、困難な中でも成功を収めたと振り返ることができます。また、今後数年間でどのような機会に恵まれるのか楽しみです。INTEGRAは引き続き将来のイノベーションを推進し、世界中の科学と研究に重要な貢献をしていきます。当社の従業員、お客様、およびパートナーの皆様の多大なご協力に感謝いたします。」