サステナビリティにおける功績を称える - 当社のグリーンタイムライン

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サステナビリティにおける功績を称える - 当社のグリーンタイムライン

Myclimate財団は、炭素の排出を回避および最小化する方法や、気候保護プロジェクトを支援する方法について、企業に情報を提供しています。Myclimateは数年間にわたり、温室効果ガスプロトコルに従って、INTEGRAが自社のグローバルな事業活動の影響を継続的にモニタリングできるよう支援してきました。現在、2019年から2023年までの当社の年間温室効果ガス排出量を詳述した報告書がご覧いただけるようになっています。

私たちはまた、2022年にカーボンディスクロージャープロジェクト、国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所、世界自然保護基金のパートナーシップである科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)に参加しました。これは、企業が温室効果ガス排出削減目標を設定するための基準、ツール、ガイダンスを開発し、厳格な基準に従って企業の炭素削減目標を独自に評価および承認する組織です。私たちはこのイニシアティブを通じ、事業のさまざまな分野をカバーするSBTiの3つのスコープすべてにおいて、企業としての温室効果ガス排出量を削減することを公約しました。

スコープ1には、社用車での移動や暖房システムによる燃料の燃焼など、所有または管理下にある炭素発生源に由来するすべての直接排出が含まれます。

スコープ2には、会社で消費される購入電力の生産によるすべての間接排出が含まれます。

スコープ3には、原材料生産時の上流プロセスや、製品の流通や使用、廃棄処理などの下流プロセスを含む、サプライチェーン内で発生するその他すべての間接排出が含まれます。

私たちは、遅くとも2050年までにネットゼロを達成することを長期目標としており、その達成の原動力とするため、2030年までに達成すべき短期目標をいくつか設定しています。これらには例えば、2020年から2030年にかけて、3つのスコープすべてにおいて排出量を約50%削減することが含まれます。さらに、2030年までに再生可能エネルギーを100%使用することにコミットしています。これらの目標の詳細については、2023年のカーボンレポートをご参照ください。

INTEGRAのグリーンタイムライン - サステナビリティへの道のりの概要 

INTEGRA's sustainability roadmap

2019 - Zizers(スイス)の太陽光発電システムを拡張

2009年以降、当社はZizers(スイス)のキャンパスを本社としています。ここの建物は断熱性に優れ、化石燃料を使わないヒートポンプで冷暖房を行っており、移転当初から太陽光発電システムが導入されています。同システムで発電された余剰電力は地域の送電網に供給されているほか、INTEGRAで追加の電力が必要な場合は、スイスの水力発電で発電された電力を購入しています。したがって、2009年以来、本社ビル全体が再生可能エネルギーのみで運営されていることになります。2019年の敷地拡張に伴い、年間10万6千kWhの生産能力を持つ、さらに大きな約830 m²規模の太陽光発電システムを建設するに至りました。

2020 - サステナビリティコーディネーターのポジションの新設

2020年、私たちは当社初の社内サステナビリティコーディネーターとしてUrsula Leuthold博士を迎え入れ、当社の多くのサステナビリティプロジェクトの推進に尽力してもらっています。Ursulaは生物学の修士号と免疫学の博士号を取得しているほか、経営学の大学院を修了しています。彼女はもともと2007年にINTEGRAに入社し、若い頃から環境政治に積極的に取り組んできたため、この職務に理想的な人物です。

2020 - プラスチック使用料削減のため、ECOラックを発売

当社の温室効果ガス排出量の大半は、使い捨てプラスチック製品の製造に伴うものです。そのため、私たちはハンドヘルドピペット用のECOラックGRIPTIPS®を2020年に発売しました。これは別のハンドヘルドピペットチップ用ラックに比べて、プラスチック使用量が60%少なく、カーボンフットプリントも半分となっています。ECOラックの発売により、2019年から2023年にかけて、ハンドヘルドピペット用ピペットチップの製造によって発生する二酸化炭素排出量を販売ラック100万個あたり41%削減できたことになります。 

A graph showing the reduction in carbon emissions generated by handheld pipette tip manufacture from 2019 to 2023.
ECOラックピペットチップにより、INTEGRAは2019年から2023年にかけて、ハンドヘルドピペット用チップの製造で発生する二酸化炭素排出量を販売ラック100万個あたり41%削減できました。 

2021 - 米国Hudsonの太陽光発電システムが稼働開始

私たちは2021年、米国ニューハンプシャー州Hudsonにあるキャンパスの建物に1500枚の両面受光型太陽電設備を設置しました。この設備は年間64万kWhの発電が可能で、耐用年数で換算すると1600万kWh以上の発電が見込まれます。

2022 - ピペットチップの航空輸送を削減

2021年、当社全体の二酸化炭素排出量の46%を占めていたのは原材料と製品の輸送です。そのうち75%はGRIPTIPSピペットチップの輸送のみに起因していました。そのため、ピペットチップに関連する輸送排出量を削減することが、私たちの主な優先事項のひとつとなりました。欧州のお客様にお届けするGRIPTIPSはこれまで、すべて米国で生産され、飛行機や船でスイスの本社に輸送された後、各国の子会社、販売代理店、そしてお客様の元に配送されていました。航空輸送では海上輸送の約250倍の二酸化炭素が排出されるため、当社では2022年以降、米国から航空輸送するピペットチップの数を減らし始めました。新型コロナウイルス感染症のパンデミック中は困難な状況に置かれました。それでもなお、米国からスイスへの年間航空貨物輸送量を、2021年の436トンから、2023年には229トン減の207トンに削減することに成功しました。

2023 - ISO 14001認証の取得とSBTi削減目標の批准

私たちはサステナビリティに関する要求事項を当社のすべてのプロセスに組み込み、そのチェックを受けたうえで、継続的に改善しています。また、サステナビリティ関連の基準を複数設けることは、サプライヤーの選定や、製品開発時に実施されるライフサイクル分析においても大きな役割を果たしています。当社の包括的な環境マネジメントシステムが評価され、2023年にISO 14001認証を取得したことは、私たちにとって大きな誇りです!前述のスコープ1からスコープ3に関連した短期および長期の排出削減目標も、2023年8月にSBTiの検証を受け、ゴーサインが出ました。

2023 - すべての生産設備で100%再生可能エネルギーに移行 

スイス本社は2009年以来、再生可能エネルギーのみで運営されています。2023年には、新キャンパスの建設によってできた屋上のスペースに、さらに3000 m²の太陽光発電システムを追加しました。また、2023年、Hudsonの生産拠点の電力を再生可能エネルギーに切り替えています。これにより、2022年から2023年にかけて、事業系の直接排出量の絶対量を半分以上削減できました。私たちは、SBTiの排出削減目標で2030年までに排出量を50%削減することを掲げていました。しかし、実際には、6年前倒しでこの目標を達成できました! 

A graph showing the reduction in INTEGRA’s annual scope 1 and 2 CO2 emissions since 2021.
INTEGRAは、年間二酸化炭素排出量を50%削減するという、スコープ1とスコープ2の2030年目標を、数年倒しで達成しました! 

言うまでもなく、私たちの長期目標は会社全体でネットゼロを達成することであり、これからも歩みを進めていくつもりです。賃貸ビルに営業拠点を構えている地域では、再生可能エネルギーを使った暖房や電力への切り替えや、断熱性の向上といった構造的な変更が許可されていないため、この実現には時間がかかる可能性があります。しかし、それを私たちの歩みを妨げる理由にすることなく、ネットゼロという目標を達成するために、他の分野で可能な限り前向きな改革を続けていきます。

2024 - お客様に近いヨーロッパでGRIPTIPSを生産 

Zizersにある第2チップ生産施設の建設が2023年末に完了し、2024年後半には製造を開始する予定です。スイスに生産拠点を持つことで、ヨーロッパのお客様向けのピペットチップを現地で製造できるようになり、米国から輸送する必要がなくなります。これにより、企業輸送の排出量を推定で26%削減できます。新しいチップ製造施設に関する詳細は、こちらからご確認いただけます

2024 - 在来種の野花の種まき

今年、私たちはZizers本社の屋上スペースを最大限に活用し、太陽光発電を設置していない場所に50種類のスイス在来種の花の種を蒔きました。この取り組みは地域の生物多様性に貢献し、地域の生態系を支える重要な役割を果たすことでしょう。

2025年とその先

私たちは排出量をさらに削減するため、消耗品製造時のプラスチック使用量をさらに削減することによって脱化石燃料の道のりを歩み続ける所存です。

私たちはこれまで達成してきたことをとても誇りに思っています。しかし、ここで歩みを止めるつもりはありません。INTEGRAは持続可能な科学に注力しており、カーボンフットプリントをさらに削減するためにさまざまな計画をたてています。私たちの今後の取り組みや、それらがグリーンなビジネス慣行を維持するうえで役立つ方法については、こちらのページをご覧ください。

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