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WELLJETによるディープウェルプレートの自動処理
パワーアップしたWELLJETスタッカー式ディスペンサー、ディープウェルプレートの自動処理が可能に
ディープウェルプレートは、大規模なサンプルの調整、保存、処理をサポートするハイスループットの実験室で欠かせないものとなっています。ディープウェルプレートは、標準的なマイクロプレートよりも容量が大きいため、コンパクトなスペースに大量のサンプルを保存できます。一方で、実験室の自動化に対する要求が高まるにつれ、ディープウェルプレート独特のデザインが特定の課題を突きつけています。特に、その背の高さは、標準的な自動分注機において機械的な制約になることが多く、ワークフローの効率に支障を及ぼしかねない非互換性の問題につながっています。
WELLJETスタッカー式ディスペンサーで新たな可能性を引き出す
当社は、パフォーマンスを向上させる革新的なソリューションによって実験室をサポートすることに全力を尽くしています。そこで、WELLJETスタッカー式ディスペンサーの汎用性を拡張し、高さ45mmまでのディープウェルプレートの自動処理を可能にしました。この更新により、高さのあるディープウェルプレートも迅速かつ正確に処理できるようになり、自動ワークフローに共通のハードルを克服しました。WELLJETスタッカー式ディスペンサーの精密なリキッドハンドリング技術により、バッファー、試薬、培地を含む様々な液体をディープウェルプレートに確実に分注することができ、96または384ウェルのディープウェルプレートフォーマットを使った大量のサンプル管理が容易になります。同時に、生産性を向上させ、様々なアプリケーションでの一貫性を確保することも可能になります。
この新機能が特に役立つ主な分野は、次世代シーケンシング(NGS)や定量的PCR(qPCR)の前のDNA抽出ワークフローです。多くの実験室では、DNA、RNA、タンパク質の単離を自動化するためにディープウェルプレートを使用し、これらのワークフローをThermo Scientific™ KingFisher™精製装置あるいは同様のシステムに依存しています。ディープウェルプレートへの自動分注が可能になったWELLJETスタッカー式ディスペンサーを使うことで、抽出プロセス全体を合理化でき、手作業の必要性を減らして、人的ミスのリスクを低減し、最終的にはサンプル調製の一貫性と信頼性を高めることができます。
効率と使いやすさの向上
WELLJETスタッカー式ディスペンサーのこの新機能は、精度の向上とワークフローの加速を実現するだけでなく、直感的に操作できる大画面タッチスクリーンインターフェースを使用して簡単にセットアップとプログラミングが可能になることで、ユーザーエクスペリエンスも向上させます。さらに、WELLJETスタッカー式ディスペンサーは、コンパクトなデザインと低い運用コストという特徴を備え、生産性と費用対効果の両方を最大化したい実験室にとって理想的な選択肢となっています。
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