INTEGRAのピペットソリューションが分子生物学的診断を合理化します

· ユーザー証言

INTEGRAのピペットソリューションが分子生物学的診断を合理化します

Renegade.bio社は、ニューヨーク・ゲノムセンター(New York Genome Center)と共同で操業を開始し、その後まもなく、米国カリフォルニア州のサンフランシスコ・ベイエリアに独自のCLIA認定実験室を開設しました。同実験室は、CDC(疾病対策センター)のオリジナルのSARS-CoV-2アッセイをベースにして、半自動化されたPCR検査のワークフローを開発しました。また、この実験室は、イエール大学公衆衛生大学院によって開発された、SalivaDirect™プロトコルを提供した西海岸初の実験室でもあります1。この検査は、SARS-CoV-2を検出するために開発された最も初期の唾液ベースの検査の一つであり、renegade.bioは、この手順を使うための緊急使用許可を取得した西海岸初の会社でした。

Photo courtesy of Renegade.bio

作業に適したツール

Renegade.bio社の共同創業者であり、製品開発・イノベーション部門主幹のGabriel Paulino博士は、このような異常な状況下で新しい実験室を設立した経験について次のように話しています。「当初、我々はさまざまな自動化プラットフォームを使っていましたが、その中で主要な自動化プラットフォームの一つとして残ったのが、VOYAGERチップ間隔可変電動ピペットを搭載したASSIST PLUS分注ロボットでした。我々が使用するラックのチューブ同士の間隔は、プレートのウェル間の間隔とは異なっているため、このツールはスループットを向上させるのに非常に役立ちました。VOYAGERは、個々のチップ間の間隔を自動的に調整してくれるため、異なる実験容器間でサンプル移動をさせるための主要なソリューションを提供しています。また、VIAFLO電動プレート分注機を使って、アッセイのセットアップを行っています。これは、試薬をマイクロプレートの各ウェルに同時に分注できるため、かなり便利です。」

健康の公平性の達成    

INTEGRAのピペットソリューションを使用した、繰り返されるピペット作業の自動化と、サンプル収集に対する分散型アプローチを組み合わせることで、renegade.bio社は、生産性を大幅に向上させ、わずか12時間でアッセイ結果を取得するうえに、コストも削減してきました2。このような大幅なコスト削減は、SARS-CoV-2診断テストの一般的な普及を妨げる経済上、物流上の障壁を低くし、より幅広いユーザーへのアクセス性の向上に貢献しています。

Gabriel氏は、このアプローチを成功させるには、使いやすい分注システムが必要不可欠であると考えています。「我々は、INTEGRA製品のユーザーインターフェースをとても気に入っています。ピペットのプログラミングはとても簡単で、非常に直感的に行うことができます。INTEGRAのテクノロジーのおかげで、アッセイプロセス全体が大幅に合理化されたため、実験室のスタッフが自らピペット作業を行う必要が一切ありません。ピペット作業がすべて自動化されているからです。そのため、人的ミスや疲労の軽減に役立っており、1日約2000件をこなすキャパシティーをもって24時間体制で作業することができます。INTEGRAは我々にとって間違いなく最適なソリューションであり、これらの製品は我々のニーズを今後も引き続き満たしてくれるものと確信しています。最近では、MINI 96ポータブル電動ピペットを購入し、ワークフローのさらなる効率化を図っています。」

Gabriel Paulino assistant Renegade.bio

1 Yale Department of Public Health.SalivaDirectについて。https://publichealth.yale.edu/salivadirect/で参照可能。アクセス日:2022年3月22日。

2 Renegade.bio. Decentralizing Sample Collection Reduces Costs in an Automated SalivaDirect Process. https://www.renegade.bio/post/decentralizing-salivadirect-sample-collectionで参照可能。