核酸抽出の合理化によるタンパク質とDNAの相互作用の解明

· ユーザー証言

核酸抽出の合理化によるタンパク質とDNAの相互作用の解明

オストラバ大学生物学科の科学者チームは、INTEGRA Biosciencesの12チャンネル50μLVOYAGERチップ間隔可変電動ピペットおよびECO Rack GripTipsピペットチップを使用して、DNA、RNA、およびタンパク質を組換え細菌や植物、主にシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)と大麦(Hordeum vulgare)から分離します。このグループは、4本鎖であるグアニン四重鎖、左巻きZ-DNA、十字型DNAなど、抽出した核酸の非標準的な構造について、さらにはこれらの異常な立体構造がタンパク質とどのように相互作用するかを研究し、これによって多くの重篤な疾患の発生に関する貴重な洞察を得ることができます。

大幅な時間の節約

マーティン・バルタス博士はこの研究を実施するチームの一員であり、彼と彼の同僚がINTEGRAピペットの機能によってどのようなベネフィットを得ているかを次のように説明しました。「我々は12チャンネルのVOYAGER電動ピペットを使用して、1日に最大100の生体試料についてDNAおよびタンパク質抽出を手動で行っています。チップ間隔自動調製機能により、96ウェルqPCRまたは微量滴定プレートと1.5mLマイクロチューブの間で、迅速かつ簡単な試料の移動が可能となりました。また、ピペットを使用して、qPCRプレートにマスターミックスの調製液を迅速に分注します。これにより、抽出プロセス全体の合理化が可能となります。」

異なる形式の実験容器間(例えば、プレート、試験管、トレー、バイアル間)で試料を移動させることは、以前はチームにとって非常に困難なものでした。しかし、VOYAGERピペットにより、チップ間隔の迅速な調整が可能となり、単一チャンネルピペットでは1時間近くかかっていた96ウェルqPCRプレートへの試料移動を15分未満で行うことができるようになりました。マーティン博士は次のように説明しました。「VOYAGERを使用すると、時間を大幅に節約できるため、1時間あたりにピペットで処理できるqPCRプレートの数を大幅に増やすことができます。これに加え、他のピペットよりも反復作業によって生まれる偏差が小さいこともわかっています。これは、結果が非​​常に正確で信頼できるものであるという安心感と自信を私たちに与えてくれます。」

Dr Martin Bartas uses an INTEGRA VOYAGER multichannel pipette to perform DNA and protein extractions.
Photo courtesy of Martin Bartas

有用性が鍵

マーティン博士と彼の同僚にとって、研究室にVOYAGERを加えることにより、作業プロセスが大幅に効率化され、抽出と分離が全体的によりスムーズかつ高速なものとなりました。「実験室で通常遭遇する最もイライラする問題の1つは、ピペットチップが緩んで落ちることです。INTEGRA GripTipsのおかげで、もうこの問題を対処する必要がなくなりました。これは、日常的に作業の流れを早めるのに非常に役立っています。」

「VOYAGERは人間工学に基づいていて直感的であり、極めて高い基準で製造されています。画面表示は鮮明で読みやすく、希釈、リバースピペット、複数の吸引、連続希釈など、ピペット作業の流れの様々な側面で役立つ多くの設定オプションを提供します。INTEGRAピペットとGripTipsはすぐに私の最初の選択肢となりました。これらの大変使いやすい製品を、すべての人に勧めたいと思います」と、マーティン博士は締めくくりました。