PIPETBOYピペットコントローラーによる細胞培養ワークフローの高速化

· ユーザー証言

PIPETBOYピペットコントローラーによる細胞培養ワークフローの高速化

同大学のドダニ研究室とスマルドン研究室に所属する、化学専攻の大学院生であり共同研究者のホイットニー・オン氏は、次のように説明してくれました。「私は、自分が所属する2つの研究室の共同プロジェクトの一環として、陰イオン用の超分子ベースのセンサーの開発に焦点を当てて研究しています。ドダニ研究室では、生体系より広義の環境における陰イオン、特に塩化物の検知と認識に注目しています。一方、スマルドン研究室では、有機化学と材料化学に焦点を当て、エネルギー貯蔵や3Dプリンティングに適用可能な新規高分子材料を作成しています。」 

「2つのグループにまたがって研究するということは、複数の異なるプロジェクトに参加しているということです。陰イオン認識用の疎水性ポリマーの開発と、陰イオン検知用の蛍光タンパク質の作製に時間を割いています。これは、複数の研究室や分野にまたがることを意味するだけでなく、細胞生物学的アプローチを含む幅広い実験技術も必要とされます。そこではPIPETBOY acu 2が私たちのワークフローを大変手助けしてくれます。」

細胞生物学のワークフローの合理化

「私たちが塩化物に特に関心を持っている理由は、塩化物が、人体で最も豊富な陰イオンであり、さまざまな機能を担っているからです。そしてその調節不全が起こると、嚢胞性線維症(CF)などのさまざまな疾患に関与します。CFの診断としては現在、患者の汗に含まれるナトリウムと塩化物のレベルを分析することが標準となっていますが、自分たちの開発している塩化物検知プラットフォームが、それらの検出だけでなく、その他のさまざまな疾患の診断に役立つことを期待しています。」 

「全般的に、私たちはホフマイスターシリーズの多くの塩を主に研究しています。そうすることで、さまざまなセンサーを使用したときに、それらがどの程度選択的であるかを比較して確認することができます。この研究の一環として、私はタンパク質の発現についてさまざまな研究を行っており、蛍光タンパク質の結合部位を変異させることによって、それが塩化物をより高度に検出できるかどうかを確認し、高感度のセンサーを作製しようとしています。この細胞生物学の領域は、PIPETBOYがまさに私たちのワークフローを支援している領域であり、これによって、多くの時間が節約され、精度が向上しています。」

Whitney Ong is working with a PIPETBOY acu 2 pipette controller
Photo Courtesy of University of Dallas

より迅速かつ安全な細胞培養のセットアップ 

PIPETBOY acu 2の機能の組み合わせはワークフローの高速化に最適です。ピペッティングの疲労を軽減するため、軽量で人間工学に基づき設計されており、ピペッティング速度の向上とさまざまな指圧に対応した高感度の液体制御を提供しています。さらに、ピペッティング作業可能時間はノンストップで6.5時間以上であり、かつ、わずか3.5時間で急速充電が可能です。最高のスループットを求める研究室をもサポートできます。ホイットニー氏は次のように続けています。「私たちの研究室には、赤、青、透明の3台のPIPETBOYピペットコントローラーがあります。私たちは、これらをさまざまなタスクで定期的に使用しています。たとえば、多量の細胞培養培地の作製、培地や抗生物質などの試薬のアリコートと分注、再懸濁、さまざまな溶液の混合など、細胞培養のセットアップ時に使用しています。2mlを超える液体を扱う場合はいつもPIPETBOYを使用します。PIPETBOYは、複数のガラス製メスシリンダーの間で直接液体を注ぐよりもはるかに簡単で、安全かつ効率的です。ガラス製メスシリンダーでは、こぼれたり、必要量を正確に注入できなかったりするリスクがはるかに高くなります。PIPETBOYは、私たちのワークフローに完全に適しており、研究室の誰もがPIPETBOYを気に入っています。」

Pipette controller PIPETBOY acu 2 in different colors