VIAFLO 96とVIAFLO 384は、ハイスループットで費用対効果の高いBRBシーケンシングを実現するのに使われています

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VIAFLO 96とVIAFLO 384は、ハイスループットで費用対効果の高いBRBシーケンシングを実現するのに使われています

Alithea Genomics社は、BRB-seqサービスを提供することを使命として2020年5月に設立されました。このサービスは、多数の組織や血液のRNAサンプルについて、従来のRNA-seqの数分の1というコストと時間でサンプルを処理することができます。BRB-seqは、ハイスループットのトランスクリプトミクスを達成するためにデザインされており、標準的なRNA-seqプロトコルで必要とされるように、サンプルを個別に処理するのではなく、最初の逆転写反応の直後に1つのチューブに複数のサンプルをプールしてそれを処理することにより、試薬と時間の両方を節約することができます。結果として、この方法は大規模な研究プロジェクトに適しており、研究者らはサンプルを極めて高いスループットで経済的に処理することができます。

VIAFLO 96 and VIAFLO 384 handheld electronic pipettes from INTEGRA Biosciences

互いの「最高」を合わせたパフォーマンス

BRB-seqの最大の利点は速度、スループット、コスト削減であるため、同社はこれらの品質を反映した分注装置を必要としていました。AlitheaのCEOであるRiccardo Dainese氏は次のように説明しています。「INTEGRA VIAFLO 96とVIAFLO 384据置型電ピペットは、オートメーション、価格設定、スループットの点で、私たちに最適なバランスを提供してくれます。当社の技術にとって真に必要なのは、ハイスループット、プレート間移動における正確な分注のみであったため、高価な大型液体処理ロボットは必要ありませんでした。VIAFLO 384のおかげで、数千のサンプルをシームレスに移動して迅速に処理することができますし、必要となればいつでも分注ヘッドを96チャンネルから384チャンネルへ変更できる柔軟性を維持しています。」

Riccardo氏は以下のように続けています。「この生産性と柔軟性との組み合わせは、当社の主要な3つの得意先である学術研究者、バイオバンクのオーナー、製薬会社にとって特に重要な要素です。学術研究では、限られた資金で対処しなければならないことが多く、その他の2つの分野では、かなりのサンプルプールを維持しながら、広範で大規模なRNAシーケンシングプロジェクトを網羅しなければなりません。いずれの場合も、当社はコストと調製時間を最小限に抑える必要があります。加えて、プロジェクトの規模が大きく、処理するサンプルが多いほど、小型の手動ピペットから脱却し、身体的な労力と負担を軽減させることがより重要になってきます。VIAFLO 384は、私たちが必要とする全てを提供してくれ、高価な大型の自動化液体処理ロボットなしに、目指すべきスループットを達成させてくれます。」

Alithea Genomics uses VIAFLO 96 and VIAFLO 384 handheld electronic pipettes for BRB sequencing
Photo courtesy of Alithea Genomics

正確な分注

Alithea社は当初、社内のBRB-seqサービス用にVIAFLO 96とVIAFLO 384装置を購入しましたが、その後、これらの分注システムの用途を拡大し、顧客に配送するシーケンシングキットプレートのアセンブリと定量分割分注にも用途を拡大しました。Riccardo氏は以下のように続けています。「プレート間移動の精度を保証できるということは極めて重要であり、特に顧客向けにレディ・トゥ・ユースプレートを調製するうえで極めて重要なことです。なぜなら、その精度は、データの正確性と均一性に直接反映されるからです。VIAFLO 96やVIAFLO 384は、規定量を吸引し、その後、より少量の分割定量を複数分注することができ、手動分注よりもはるかに便利なワークフローを実現でき、同時に精度の保証を助けてくれます。もう1つの重要な特徴は、96チャンネル電動ピペットの使用経験があまりないユーザーでも分注ヘッドを簡単に変更できるため、このシステムを極めてユーザーフレンドりーにしてくれているという点です。もちろん、Grip Tipsもお気に入りの重要なポイントであり、これまでに一度も、チップが緩んで落下するという問題は起きていません。」