VOYAGERピペットは 神経変性疾患研究のプロテオミクスの生産性を最大化します

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VOYAGERピペットは 神経変性疾患研究のプロテオミクスの生産性を最大化します

ALS、アルツハイマー病、パーキンソン病などの多くの神経変性疾患の臨床試験において、被験者候補は登録前に、PETスキャンを受けて、脳内のアミロイド沈着を検出する必要があります。これは時間がかかり、リソース集約型の作業であるため、被験者候補にとって不便であるうえ、治験依頼者にとって大きな出費となります。エモリー大学メディカルスクールのロバーツ研究室は、アミロイド沈着形成の指標となるバイオマーカーを検出できる簡単な血液検査によって、この難題を解決しようとしています。この新しいアプローチは、神経変性疾患をより迅速かつ容易に同定するのに役立つだけでなく、治験前スクリーニングプロセスを加速すると同時に低コスト化し、新規治療法の開発をスピードアップします。

時は金なり

新しいバイオマーカーアッセイの開発には、検査の精度と有効性を確実にするために、実際の患者サンプルを用いた大規模な試験が必要です。特に神経変性疾患は、患者の病態の個人差が大きく、確定診断が困難な場合が多いため、なおさら大規模な検査が重要となってきます。ロバーツ研究所では、研究に使用するサンプルを世界中から集めていますが、受け取るサンプルの実験器具フォーマットは実にさまざまです。シニアラボマネージャーのアン・ロバーツ氏は次のように説明しています:「私たちは、世界中の複数のコホートから得られたサンプルを定期的に処理していますが、届くサンプル容器の形や大きさは実にさまざまです。VOYAGERチップ間隔可変電動ピペットは、ボタンを押すだけで異なる実験器具に合わせてチップ間隔を自動的に調整することができるので、私たちにとって、今までの作業を一変させた革新的な機器です。これにより、ピペット作業の時間を何時間も節約でき、精度に影響を与えることなく、1日の処理速度を約300サンプルから2200サンプルへと増やすことができました。8サンプルを同時に動かすことができ、片手で分注のパラメータを調整して、もう片方の手でプレートを持つことができるため、作業の進め方を完全に変えることができました。」

Anne Roberts

自然ともう1台欲しくなる

同ラボが当初購入したVOYAGERピペットは1台でしたが、ワークフローに目覚ましい影響が見られたことから、ELISAやトリプル四重極質量分析などの他のさまざまな実験プロセスを支援するために、立て続けにさらに3台購入しました。そして現在では、血液や脳脊髄液、組織ホモジネートなど、あらゆる種類のサンプルをさまざまなフォーマットの実験器具にシームレスに分注できるようになりました。なんといっても、サンプルが到着するとすぐに作業できるようになったことで、劣化の原因となり得る過剰な凍結融解サイクルが必要でなくなり、より精密で正確な検査に必要なサンプル品質を維持することができるようになりました。

「他の研究室から来たスタッフが、うちのVOYAGERピペットを使うと、必ずと言っていいほど同じものを自分の研究室用に購入しています。この機器なしにはもうやっていけないと思うのです。もちろん、私たちも同じ気持ちです。これは私たちのお気に入りの実験室用機器であり、この機器なしでは、必要なスピードと精度を満たしながらサンプルを処理することはおそらくできないでしょう」とアンは締めくくっています。