有効な癌治療法開発のためのインビトロ細胞培養アッセイを合理化

· ユーザー証言

有効な癌治療法開発のためのインビトロ細胞培養アッセイを合理化

テュービンゲン大学病院の第VIII内科は、進行癌の患者の治療に重点を置いており、特別な設備を備えた第 I 相臨床試験病棟を有しています。この部門は、最先端の患者ケアを提供している他、癌生物学のさまざまな側面を研究している国際的に認められた研究チームを持っています。研究者と医師が緊密に協力することにより、これまで治療できなかった癌に対する新しい治療選択肢を開発し、できるだけ早く患者がそれらを利用できるようにすることを目指しています。

この部門の博士研究員であるOmelyan Trompak 博士は、彼の研究室のワークフローについて次のように説明してくれました。「私たちは毎日最大 50株のヒトおよび動物細胞株を扱いますので、当然のことながら

細胞培養の維持管理、ならびに生化学アッセイをたくさん実施しています。ここが、PIPETBOY acu 2ピペットコントローラーの出番です。内蔵モーターによって極めて迅速にピペット作業を行うことができるので、時間を大幅に節約できます。現在、研究室にはこのピペットコントローラーが多数あり、あらゆるピペット作業に使用する主要なツールとなっています。」

The VACUSIP allows precise removal of small volumes of liquid waste, and the PIPETBOY enables fast and comfortable pipetting.

働き者のコントローラー

PIPETBOY acu 2 には、最新のリチウムイオンバッテリー技術が使われており、コードレスで6時間半以上ノンストップで作業することが可能で、急速充電はわずか 3 時間半で完了します。Omelyan博士は次のように付け加えました。「PIPETBOY のバッテリーは充電速度が極めて速いです。私たちの研究室はハイスループットであり、無休(24時間年中無休)で稼働していることも多いので、この点は重要です。ピペットコントローラーの充電待ちをして時間を無駄にすることはできませんので。」

快適さが考慮されたデザイン

「PIPETBOY acu 2は軽量でバランスが良いので、手に持ったときの感覚が優れています」と Omelyanは続けます。「私たちは、長時間続けてピペット作業を行わなければならないことが多いので、人間工学に基づいたデザインも、ユーザーの身体的負担の軽減に役立ちます。さらに、コントローラーの形状が四角いことから、ピペットを実験台に置く際にチップが作業面に触れず、チップの無菌性を損なうことがありません。また、PIPETBOYは極めて精度が良く、微調整も容易です。研究室には常に学生がいて、新しいスタッフの増員も常に行われていますが、ピペットコントローラーの使い方がとても簡単なので、全員のトレーニングを短時間で容易に行うことができています。」

迅速で信頼性の高い真空吸引

研究チームは、コンパクトなVACUSIPポータブル吸引システムも所有していて、少量の廃液の除去に使用しています。そのシリコンハンドオペレーターは、ユーザーが指の圧力を変えることによって、液体の流れを細かく調整することができます。これは、この部門の研究に関連する繊細な作業に不可欠な機能です。「私たちは、腫瘍細胞の浸潤能力を分析するために多数の遊走アッセイを行いますが、その際、化学誘引物質を使用して、基底膜成分でコーティングした隔膜の一方から他方へと細胞を遊走させます。このアッセイの難しい点は、極めて少量の余分な液体を、薄い隔膜を傷めずにウェルから取り出すことです。VACUSIPにより、圧力を精密に調節して、膜を傷めずに液体を除去することが可能になります。まるで魔法のように機能し、ワークフローを大幅にスピードアップさせます。VACUSIPは、間違いなく実験室で非常に頼りになるツールです」と彼は説明しました。

Omelyan博士は次のように締めくくりました。「研究室ではINTEGRA製品を長年使用していて、私たちは非常に満足しています。これまでまったく問題はありませんでしたし、チーム全員がPIPETBOY acu 2とVACUSIPを本当に楽しんで使用しています。それらを使用することで、研究室の生産性と処理能力を高めることができ、癌治療に関する重要な研究を前進させるのに役立ちました。INTEGRAが近い将来、どんな新製品やリニューアルを発表してくれるのか、とても心待ちにしています。」