製造能力の拡大

COVID-19検査用VTMは、疾病管理予防センター（CDC）からの最近の推奨事項に従い、市販の製品を調達するか、診断検査所で作成することができます。したがって、 DOSE ITペリスタルティックポンプは、培地を個々の滅菌されたスクリューキャップ付きチューブに素早く効率的に分注できるため、COVID-19検査用VTMチューブを迅速に準備しなければならない検査所に対して最適なプラットフォームを提供します。

迅速で効率的な分注

DOSE ITは、さまざまな分注プログラムを使用して、所定量の培地を大量のVTMに効率的かつ正確に分注することができます。また、チューブの装着が簡単な押し上げ式ポンプヘッドにより、ポンプの準備時間が最小限に保たれます。分注は、ベンチトップまたはフットスイッチを介して使用者が制御することができます。もしくは、ソフトウェア制御により、ユーザー設定の時間間隔で分注することができ、ワークフローに合わせて分注速度を調整する順応性を提供します。

Xebios Diagnostics社は、ドイツのデュッセルドルフに拠点を置き、微生物診断アプリケーション用の高品質ですぐに使用可能な培養培地を製造しており、DOSE ITを使用してVTMを個々の滅菌されたスクリューキャップ付きチューブに分注することにより、市場からの要望に対応しています。Xebios Diagnostics社のCEOであるChristoph Mentzel氏は次のようにコメントしています。「これらの検査キットには、多くの診断検査所やオランダのコロナ危機対策チームからの需要があります。DOSE ITにより、製造能力を迅速かつ柔軟に増強して、この前例のない時にSARS-CoV-2検査用のVTMチューブと検査キットを顧客に提供することができました。私たちは、製造を支援するために多くの新入社員を雇用しているため、頑丈で、かつ非常に直感的で使いやすく、またトレーニング時間を短縮できるシステムが必要でした。DOSE ITポンプは私たちの要件を満たしており、デュッセルドルフとフローニンゲン（オランダ）の製造現場で週に50万本以上のチューブを充填するためにそれらを使用しています。このプラットフォームは、このウイルスへの対応に非常に役立っています。」

液体を分注するときの汚染を最小限に抑える

DOSE ITの密閉システムにより、液体がチューブ内に確実に保持され、製品またはポンプ自体の汚染リスクが最小限に抑えられます。さらに、チューブは使用後に簡単に滅菌でき、汚染を起こす原因となるバルブやシールはありません。また、この設計により、交換用部品の必要性が減り、コスト削減につながっています。このシステムは、現在のパンデミックにおけるVTMの分注に最適であるだけでなく、他のさまざまな用途にも適しています。穏やかな回転メカニズムにより、血液細胞などの繊細な液体の輸送が可能になり、液体の移送に高速移動するプロペラブレードを使用したポンプ設計によくみられるサンプルの損傷や劣化の可能性を低減します。